光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

新幹線の事件。

またも新幹線で事件。

まえは放火で今回は刃物である。

 

走行中の新幹線だから逃げる場所も限られている。

犯人は逮捕されたが、血だらけでもたんたんとしているようにみえる。

「ムシャクシャしてやった、誰でもよかった、殺意はあった」

と言ってるようで、無差別の事件であった。

ムシャクシャして(憤怒)やったというのは殺人事件の動機ではいちばん

多い動機で、次に怨恨、暴力団の抗争、保険金目当て、その他となる。

まえの放火事件の犯人も自暴自棄になってやったようである。

犯人がメンタルに問題をかかえているとすれば

責任能力の問題が出てくるが、行動に一貫していれば

責任能力の問題は否定されるだろう。

 

このような事件に対応するにはどうするかというと

今のところどうにもしようもない。

航空機のように手荷物検査をすればいいが

多くの人が利用するので難しいだろう。

それでもやったほうがいいとおもうが。

 

大昔の映画に「新幹線大爆破」という物騒な映画があったが、

この映画は新幹線の速度が落ちると爆弾が爆発するという設定になっていた。

劇場ではみていなくて後にテレビで放映したのをみたのである。

アメリカ映画の「スピード」はこの映画の真似であると思われる。

劇場公開時には興行成績がよくなかったようだが

後に人気が出たときいている。

 

走行中の新幹線内では放火や刃物でもじゅうぶんに危険だ。

わたしも酔った人が酒瓶振り回しているのをみたことがある。

あれが人にあったら怪我するだろう。

 

犯人は若い無職者である。

いったん社会からはじかれるとずっとはじかれ続けて

逃げ場所がないのが現代の日本である。

だからといって他人にあたるのは許されない。

ただし、今後もこのような事件は増えるのではないかとおもう。

凶悪な事件は減っているが、異様な事件は増えている。

 

今回の事件で亡くなった方の冥福を祈りたい。