映画にもなっている有名な事件が
再審請求されないと東京高裁は決定した。
昭和41年に静岡のみそ会社の
専務一家4人が殺害された事件である。
冤罪が疑われている事件である。
執行停止と釈放も認めていたのだが
東京高裁はこの点については、
袴田さんの年齢や健康状態などに照らすと、
再審請求棄却の確定前に取り消すのは
相当とは言い難いと述べ、取り消さなかったので、
これにより、袴田さんは
「死刑判決を受けた状態で釈放されている」
という異例の状態である。
袴田さんの弁護団は高裁決定を不服として、
最高裁に特別抗告するようだ。
後のDNA鑑定の結果を静岡地裁は採用したが、
東京高裁は鑑定方法が、科学的原理・知見の信頼性が
不十分であると疑いをもっている。
弁護側は衣類について、みそのタンクに漬ける
再現実験の結果から衣類の色が不自然であると主張。
静岡地裁決定はこの主張も認め、
警察による証拠の捏造の可能性にも言及したが、
高裁は再現実験が正確ではないなどと指摘。
警察が捏造したという疑いは生じないとしたうえで、
袴田さんを犯人とした確定判決の認定に
合理的な疑いが生じていないことは明らかと述べた。
この取り調べにあたった警官の上司は
冤罪製造機といわれた警官であった。
その上司の影響を受けた取り調べであった。
検察は東京高裁の決定を妥当な決定とコメントしているが。
最高裁はどうするか?
しかし、
財田川事件、免田事件、徳島のラジオ商殺し
や東電OL事件や足利事件やら冤罪が
多すぎるのではないか。
取り調べの録音・録画が望まれる。
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