ニュースによると。
九州の法科大学院が消滅の危機
のこっているのは2つとのことである。
九州が危機的ではあるのだが、法科大学院自体が失敗だったのである。
司法試験に多くの合格者数を出す法科大学院をもつ学校は、
昔から司法試験に強い大学ばかりである。
一橋大、東大、京大、慶應、早稲田、中央、神戸大
の上位7校の合格者数だけで全合格者数の半分くらいいる。
これらの大学に旧帝大が続き、大都市の私立大学が続くだろう。
裁判官と検事はあちこちいかされるが
自由業の弁護士は東京や大阪の大都市に大半がいる。
合格者を多く出す大学も大都市に偏在しているのである。
ようするに旧司法試験の時代と変わらない学校が有利なのだ。
教育は蓄積である。伝統校が強いのである。
高校野球と変わらないのである。
改革に乗って得をしたのは法科大学院の教員だろう。
本人の学力の問題といえばそうかもしれないのだが、
2年3年かけてお金も何百万もかけて法科大学院修了しても三振して
受験資格失った学生は気の毒である。
合格率は予備試験経由の受験生が高いようだ。
皮肉なことに救済である「予備」の試験のほうに、
優秀な人材がいるということだ。
佐藤幸治先生はこの惨状をどうお考えなのだろうか?
予備試験は旧司法試験の一次試験のような試験である。
法科大学院廃止して、旧司法試験時代の形式に戻したほうがいいのでは
ないだろうか。
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