SNOWLOGの日記

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さくらももこさん亡くなる。

平成元年頃にデビューした漫画家のさくらももこさんが

 

亡くなった。享年53。

 

癌闘病中だったそうだ。

 

あまり熱心な読者ではなかったのだが

 

「神のちから」という漫画は好きだった。

 

脱力系というか、崩壊系というかとらえどころない漫画だった。

 

既存の価値が崩壊したり、新しい価値があらわたり

 

混乱していたのが、平成の初期だった。

 

景気がよいのでなにかも覆い隠されていた部分があったのだが

 

そのうち好景気がしぼんで、隠れていたマイナスの部分もみえてきた。

 

そこで出てきたののひとつが脱力系の漫画だろう。

 

漫画に限らないのだが。

 

イケイケのバブルから脱力系になった。

 

いや平成7年くらいまでは、まだバブルの残り滓みたいなのが

 

いて、また景気回復するのじゃないかと思っていた輩もいた。

 

平成不況は10年以上続いた。

 

宮澤喜一氏が不良債権処理をしておれば

 

平成大不況もなかったかもしれない。

 

宮澤氏は役人出身なので、責任取りたくないのか

 

優柔不断なところがあった。

 

不良債権処理がなんとかなってきたのは

 

小泉内閣の頃だった。10年遅かった。

 

やらないよりはましだったが。

 

経済ででイケイケができないのなら、

 

外交と軍事でイケイケになるということがある。

 

それが安倍晋三首相だろう。それの是非はまだわからない。

 

宮澤内閣の時に不良債権処理、小泉内閣のときに消費税あげていれば

 

現在はちがったはずだ。どちらも10年遅いのである。

 

 

イケイケとは反する漫画を描いていたのがさくらももこさんだった。

 

「ちびまるこちゃん」はなんかいじましく、貧乏くさい、

 

小学生なのにずるがしこいみたいな批判はあった。

 

しかし、それも時代設定も含めて作者のリアリズムだったのだろう。

 

「神のちから」のような漫画を書きつづけてほしかったとおもう。

 

平成とともに現れ、平成が終わる年になくなった。

 

つつしんで哀悼の意を表します。

 

 

神のちから (Ikki comix)

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もものかんづめ (集英社文庫)

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さるのこしかけ (集英社文庫)

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たいのおかしら (集英社文庫)

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