光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

東京医大と日大が助成金が保留。

いまどき、私立大学の経営も大変である。

不祥事を起こした東京医大と日大の助成金が保留となった。

東京医大は文部官僚の子息を不正に入学させた件と

受験生の特性によって入学試験の得点を操作したとして

試験の公平性を疑われている。

日大はアメフトの危険タックル事件(事故ではない)以降、釈明につぐ釈明で

これらは釈明にも説明にもなっていない。

ということで助成金が保留である。


私学の経営には入学金・学費、寄付金、助成金が重要である。

よい結果を出さない大学は助成金減らされるかカットである。

医師国家試験にあまり合格しない医大や、資格試験に合格者を多く出さない大学

就職がよくない大学、留年する学生が多い大学、中退する学生が多い大学は

カットである。

簡単に進級させない、卒業させないというのはいいかもしれない。


私学助成金のランキングをみると、上位にいるのは

大都市の有名な大学と医科大学である。

医大は経営も厳しい時代になった。病院もそうだが赤字のところが多い。

東京医大は受託収賄の文部官僚の子息を入学させて問題になったが

これはいわゆる裏口入学の変形バージョンだろう。

裏口入学・寄付金による入学は別に違法ではない。

役人相手にやったので刑事事件となったのだった。


私立の医大に数千万円の学費を払える親がいるだけで

すでに公平ではないのだが。

某大手塾で寄付金による入学のデータをみたことがあった。

医大別に金額も明示してあった。

寄付金が少なくて成績がよかったのに進級できなかった学生がいたのに

成績悪い学生がなぜか進級している医大もあった。

もう学力よりも親の金力なのだろう。


公立の医大はその地方の出身者を優先するのは

納税者の子供だし、地元で働いてほしいのであたりまえである。

しかし、国立でもこのような傾向があって、地方の大学の医学部ほど

地元出身者をとりたがるようだ。


私学はOBOGの子息も優先的に入学させるそうである。

金とコネしかないなあの世界である。

世の中金とコネだが。

立派な医師なってくれればそれはそれでいいのだが。