SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

英語指導がたいへんなことに。

東京大学はTOEICやTOEFLの結果を採用しないようである。

慶應義塾も新テストを使わず、学校独自の試験で選抜するようである。


英語教育に関わっている自分の知人から聞いた話であるが、

現在の中学・高校のでは英文法の独立した授業はなくなってるそうである。

高校に入るとすぐに、大学受験に必要な英単語や英熟語を収録している本を

与えて、それを全部覚えるように指導するのだそうだ。

英単語や英熟語の定着度のテストもやっているようだ。


それは中高一貫のは私立校だけではなく、公立の学校でもそのようなところが

増えているとのことである。

英語の教材はコミュニケーションとエクスプレッションというらしい。

むかしの英文読解と英作文で・ライティングである。

英文法の授業はなし。英文法なくて英語を理解できるのか?


まず生徒は英単語と英熟語を覚えさせられる

(実際に覚えられるかはわからない。)、

覚えられない生徒は英文を読めないし、

書くこともできない(読めないものは書けない)、

英単語や英熟語や構文を知らないので

英文は読めないと生徒は思ってしまう、

英単語や熟語を知らない段階で英文読解の教科書の

予習も復習もできない。

なぜか辞書は引かないようだ(そもそも紙の辞書が引けない)、

英語の教師は英文を読みあげて、日本語訳を読みあげて授業を終える、

大半の生徒はこのような授業で

英文の読み書きはできるようにはならないので、

自力で英文を訳せる子はほとんど

いないということになってしまった、

教師は生徒の出来が悪いと困るので

定期テストの前には英文の全訳を配る、

試験範囲は決まっている、

生徒はその日本語訳を覚えるのだという。


英日対照の本を読んで理解できる生徒は昔はいたのだが

その子らは英文法を完璧といわぬまでも

英文を読める程度にはマスターしていた。


今は生徒は全くまともな勉強はしないで(できないで)、

正しい勉強の方法もわからないままに、

受験学年をむかえるということになるのだそうだ。

これらが現在の平均的な高校生の英語の学習のようだ。

文部科学省詰め込み教育や単なる知識の暗記をやめさせたいようだ。

しかし、その代替案がない。あっても四技能などというよくわからないものだ。


昔がいいとはいわない、今の教材、英文法の教材、

英単語集や英熟語集は自分が勉強した時代よりもよいものである。

音声もついている。み易い。覚えさせる工夫もある。

(ちなみに数学の参考書も今のものはかなりい。

昔のチャート式は問題の解説すくなくてショボかった。)


覚えられないであろう単語集・熟語集・構文集を渡され、

教師が英文と日本語訳を読む授業を聞かされ、

試験前には解答が配布され、それを覚える。

悲惨な英語学習である。


ちょっと頭がいい子なら、こんな授業は苦痛であるとおもう。

(英語は理解する科目である。)

それでも単語集覚えて、熟語集も覚えて、英文法も調べて、

教科書の英文も読めて、英文も書けるようになるだろう。

しかし、これらの生徒は少数派であろう。

では他の大半はどうなるかというと、推薦やAOで大学に入学する。

とうぜん英文は読めないし、書けない。

グローバル人材など養成のしようもない。


英語だけの問題ではないようで、

数学も後ろ倒しになっているようだ、

中学で習う内容が高校1年で習うようになっている。

微分方程式は消えた。

これでは 高大接続というが接続しようもない。

(90年代の大学院大学は失敗したが、

 高等教育を充実させたほうがいいとおもう。)

英文法の独立した授業をやったほうがいいとおもう。

文法書は指定されているようだが、授業でやらないと

生徒は積極的に勉強しないだろう。

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Aクラス選書 中学生の英文法

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