SNOWLOGの日記

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iPS細胞で脊損の治療に希望。

 京大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授が

東京マラソンで3時間半で完走したようです。


 iPS細胞は脊損の治療に期待が持てそうです。


 報道によりますと、

iPS細胞から神経のもとになる細胞を作り、

脊髄損傷の患者に移植する臨床研究について、

慶應義塾大学の岡野栄之教授らのチームは

厚生労働省に計画の承認を申請しました。

 慶應義塾大学が2月18日、発表しました。

認められれば来年にも移植を行うとみられ、

iPS細胞を使った世界初の臨床研究となる見通しです。

 慶應義塾大学のチームは2018年2月、

学内の審査委員会に実施計画を申請し、

2019年1月27日に了承されていました。

厚生労働省への申請は2月17日に行いまいした。

 脊髄損傷は、交通事故やスポーツや

高所からの落下などで脊髄が損傷し、

脳と体をつなぐ神経が傷付き、

手足のまひなどが起きます。

 酔って帰って自宅の2階の寝室に行こうとして

階段から落ちて脊損になった方を知っています。

酒さえ飲まなかったらと悔んでおられます。


 この計画では、脊髄を損傷してから2~4週間以内で、

運動機能や感覚を失った重度の成人患者を対象に、

治療の安全性と有効性を確認するというものです。

 京都大が備蓄している拒絶反応が起きにくい免疫タイプの健常者の

血液から作ったiPS細胞を使って、

慶應義塾大学神経細胞のもとになる細胞を作製して、

患部に細胞約200万個を移植して新たな神経細胞を形成、

神経信号の途絶を修復して運動機能や感覚を回復させるというものです。

 iPS細胞を使った移植はがん化が懸念されますが、

動物実験でがん化しないことも確認しました。

 日本国内の脊髄損傷患者は年間5000人くらいで、

重度の場合は車椅子生活になります。

 今のところ有効な治療法はなく、

新たな治療法の開発に大きな期待が寄せられていますね。


 西洋医療の究極の治療方法は取り替える・付け替えるです。

つまり移植するということです。

 そこには問題が2つあります。

ひとつは生命倫理と、もう一つは拒絶反応をクリアすることです。

 この二つをクリアできる可能性あるのがiPS細胞による治療です。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

iPS細胞 不可能を可能にした細胞 (中公新書)

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