一夜にして非戦闘員である10万人の民間人が
亡くなったとされる太平洋戦争の東京大空襲から、
2019年3月10日で74年経ちました。
空襲を巡ってはいまだに被害の全容が解明されず、
被害者への補償も実現していません。
東京大空襲は太平洋戦争末期の1945年3月10日未明、
米軍による無差別爆撃で、
1665トンの焼夷弾が投下され、
10万人もの民間人が亡くなったとされています。
空襲に来たB29は325機、使用された焼夷弾は36万発、
予想外の3月の突風もあって火災は効果的におきてしまいました。
当時の家屋は紙と木でできているので、あっさり燃えてしまいます。
米軍は関東大震災の時の火災を研究していたといわれています。
この大空襲を指揮したのはカーチス・ルメイ将軍ですね。
のちに日本政府から勲一等旭日大綬章を授与されています。
航空自衛隊の発展に協力したというのが授与の理由です。
推薦したのは小泉純也防衛庁長官(小泉純一郎元総理のお父さん)
わたしの祖父と大叔父も東京大空襲の被害にあって
なんとか命は助かりましたが、自宅や勤務先などが燃えてしまいました。
父も叔父叔母たちも祖父や大叔父からは
空襲の話はあまり聴いたことはなかったといっています。
大惨事だったので、話したくないのでしょう。
空襲の補償については、軍人には補償がありましたが、
民間人にはいまだに補償がないようです。
東京下町の被害が特に甚大でした。
戦後、東京は西のほうに発展していますが、
東の下町は取り残された形になりました。
これは大空襲の影響もあったようです。
最近は東京スカイツリーや観光で盛り返していますね。
下町大空襲の公的な記録は少なく、
民間の方が描いた絵があります。
プロが描いた絵でない分生々しく
迫力があります。
みると愕然となります。
プロが描いた絵もありますが、
さすがにプロは上手くてアートになっています。
1945年の5月から6月には山の手や
郊外や横浜や川崎も空襲されています。
下町空襲の被害が大きかった地域の一つ、
台東区浅草の浅草公会堂ギャラリーでは
3月11日まで、東京大空襲の資料を集めた
「東京大空襲資料展」が開かれています。
被害の状況を撮影した写真や空襲の体験者が描いた絵など、
悲惨な空襲の現実を見ることができます。
民間人への補償もしてほしいものです。
最後までよんでいただいてありがとうございます。
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