SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

東京福祉大学の留学生が大量に行方不明。

 三大福祉大学というのがあるようで

その三校は

日本福祉大学(愛知県)、日本事業大学(東京都)

東北福祉大学宮城県

なのだそうです。

いわば伝統校ですね。

 
 東京福祉大学は新興らしいですね。

本部は群馬県伊勢崎市にあるようですね。

 池袋にもキャンパスがあるようですね。

池袋というところがポイントですね。


 東京福祉大学で留学生が

大量に行方不明となっています。

大学では学生に電話連絡したり、

留学生の自宅にいってみたり、

親に連絡するとかはしていたようです。

 いちおうやることはやっていますよと

いう感じですね。

 研究生と呼ばれる留学生が3年間でおよそ1400人、

所在不明となっていることが問題になっています。


 報道によりますと、

取材に応じた東京福祉大学の関係者がいうには

入学して1か月も経たずに就職を理由に退学するなど、

受け入れ当初から問題が起きていたようです。


 研究生は学部生になる準備などのために受け入れる

非正規の留学生で、入学定員の制限がありません。

 東京福祉大学では「研究生」の募集を

2016年度から開始しました。

2016年から2018年の3年間で

およそ5700人が入学しましたが、

このうちおよそ1400人が行方不明となっています。

すごい数字ですね。

 「研究生」、つまりは非正規の留学生の

四人に一人が行方不明になっています。

学生が1400人行方不明になっていて

東京福祉大学文部科学省には行方不明は0人と

報告していたそうです。


 東京福祉大学の関係者の証言によりますと

入学して1か月も経たずに就職を理由に退学するなど、

3年前の受け入れ当初から問題が起きていたと話しました。

4月入学して4月内に退学とか5月に退学とか

学ぶ目的で来たのではなく

働く目的で来たようです。


 研究生の行方不明が相次ぐようになり、

2016年度には260人。

2018年度には700人が行方不明になっています。


 危機感を抱いた複数の大学関係者が去年6月、

文部科学省に情報を提供し指導などを求めましたが、

適切な対応が取られていなかったことが

国会でも明らかになりました。


 東京福祉大学は書面で

「今後、受け入れ人数の上限を

 設定することなどに

 ついても検討して参ります」

とコメントしています。


 いちおういうだけはいっていますね。


 大学が多すぎると思います。

それはそれは多くなりました。

80年代末には400くらいしかなかったのに

今は倍近くあります。

 設置基準が緩くなったのは

1991年からです。

受験人口の多いG7は過ぎ去り、

人口が減っているのに

大学は増え続けています。

それはもう大学関係者の利権なのでしょう。


 民主党政権時代の2012年に

田中真紀子文部科学大臣(当時)が、

申請していた三つの大学の新設を認めないと

表明 したことがありました。

しかし、批判されると、

田中氏は新基準に照らし合わせて

再検討すると発言を変更 して、

つぎには不認可を撤回して 、

三つの大学の新設を認可しました。

 何かと発言に問題のあった田中氏の意図はともかく、

大学が抱える問題を顕在化させるためには

田中氏の発言があってよかったと思います。

 最初の大学の設置基準の問題の判断については

それほど誤りはなかったといった思われます。

 
 高等教育の質が低下していると思います。

大学も学生を入れてしまえばお金は来るし、

私学なら助成金も出ますので

じゃんじゃん入学させてしまいます。

 本来は高校卒業して就職している学生が

大学にいっているということです。

 そのような大学を卒業しても

まともな就職先はほとんどないでしょう。


 90年代には就職して、「即戦力となる」学生が求められました。

裏を読めば、会社では育成する気がないということですね。

大学もこの「即戦力となる」学生を養成すると主張していました。

 学生は大学や教育産業の原料になっていました。

むかしは日本人がそうだったのですが、

今や留学生がそうなっています。 

 大学出てもまとも就職先がないのなら

専門学校へ行く方がまだいいのではないでしょうか?

 



最後まで読んでいただいてありがとうございます。



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