光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

イギリスはEUから離脱できるのか?


 ノーベル平和賞受賞の

マララ・ユズフサイさんが来日中ですが

マララさんの英語は聴きやすいですね。

 イギリス英語は聴きやすいです。

イギリスの議会がEU離脱でもめていましたが

イギリス人の英語は聴きやすいのですが、

回数重なるごとに

メイ首相の声もすっかりかれています。

 しかし、議員の言ってることはよくわかります。

女性がトップになっていくのはいいと思います。

台湾、ドイツ、スイス、イギリスはそうですね。


 イギリスはEUから

出ていきたいのでしょうね。

 メイ首相もEU懐疑派ですね。

税金をEUのために使うのは嫌で

失職する人が出てきたり、

テロが起きたのでこれ以上移民が

来るのも嫌のようです。


 英国メイ首相は2年前の演説で、

EU市場から完全撤退する方針を示しました。

 EUとの交渉が具体化するにつれて

経済の不透明感が高まり、

イギリスの景気は低迷すると見込まれましたが、

メイ首相はEU離脱交渉の方針を示しました。

その方針とは、

EU単一市場からは完全撤退して、

その上で単一市場への最大限のアクセスを目指して、

最終的な離脱案については議会での承認を求める

というものです。

先の二つについては

身勝手な感じもしますが、離脱するので

しかたがないですね。

 離脱の方針は経済的損失をともなう

ハード・ブレグジット

という形をとったといえます。


 経済的な損失があっても

移民を受けいれるのも嫌だということですね。

 イギリスにとって対EU協定の選択肢は

4つくらいあって、

このうち、EU単一市場に参加する権利を持つ

選択肢では(あたりまえですが)EU法への

準拠が求められます。


 メイ首相は国民投票の結果を重視して、

EU単一市場への参加を放棄し、

経済よりも移民の流入制限などを

優先したと考えられます。

 EU市場からの撤退で、イギリスの景気は

低迷してゆくのではないか

という懸念がありました。

 イギリスがEUとの交渉によって

どの程度単一市場へのアクセスを

確保できるかに注目が集まると予想されていました。

 ただし、交渉期間は離脱通告から2年とされていました、

この期間でイギリスの要求する対EU協定が

結ばれる可能性は低いと考えられましたが、

やはりというか、果たしてそのとおりになっています。


 イギリスは国民投票後に景気の低迷が予想されたものの、

「単一市場に参加している状態で」ポンド安となったため、

輸出競争力が高まり、景気は堅調に推移しました。

 これで、なんだ離脱してもいいじゃないのと

いう雰囲気になったのだと思います。

 しかし、単一市場から完全に撤退すれば、

ポンド安による輸出への追い風は

限定的になるとみられます。

そのため、離脱の交渉が具体化するにつれ、

イギリス経済の先行きに対する不透明感は

高まると予想されています。


 離脱の期限がせまってきました。

メイ首相は3月20日、

期限が3月29日に迫ったEUからの離脱について、

6月30日までの延期をEUに要請しました。


 イギリス政府はEU大統領に宛てた

メイ首相の書簡を公開しました。

メイ首相は手紙を書くのが好きな方です。

 メイ首相は書簡の中で、これまでに2度否決された

離脱案に技術的な修正を盛り込んだ上で、

3度目の議会採決を行う方針を表明しました。

ちょっとだけかえた案で

3度目の議決をしたいのでしょう。

 
 しかしですね、イギリスの慣習には

一度否決された動議は同じ会期内に再度採決に

かけることはできないという

17世紀からの慣習があるようです。

 そりゃ何回やっても同じ結果になるのが

わかっていることをやるのは時間の無駄ですから。

伝統を重んじるイギリスらしいですね。


 メイ首相はかつて議会での承認取り付けにも

自信を示していましたが、

ただ、3月29日までに

議会の承認手続きが完了しないだろうとも説明し、

6月末までの延期を申請したようです。


 下院議長のバーコウ氏は与党所属ですが、

かつてはなぜか残留派でした。

その後、ソフト・ブレグジットを目指していたので、

反党的であると与党内から批判されています。

 調整力があるともいえますが、

風見鶏みたいな方ですね。

 野党からみれば都合がいいので

「盟友」と言われています。


 経済的問題以外の問題も出てきています。

イギリスがEUから離脱すると、国境が復活して

アイルランドとの国境管理の問題も出てきて

紛争がふたたび起きる怖れがあります。

 実際、真のIRAと称する過激派が

出てきているようです。

このことについてはいずれ書きたいですね。

 離脱のソフトランディングは難しそうです。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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