SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

俳優としての内田裕也氏。



 急逝した内田裕也さんのことを

作家の小林信彦氏が雑誌のコラムに書いています。

俳優としての評価をしていますね。

 わたしもミュージシャンとしての

内田裕也さんのことはよく知りません。

(しかし、家に『さらば愛しき人よ』 のレコードがあります。)

映画の、

「不連続殺人事件」

「十階のモスキート」

コミック雑誌なんかいらない!

の三作品はみています。

他にも神代辰巳監督や若松孝二監督の

作品もありますが、それらも有名な作品ですね。

戦場のメリークリスマス」や

座頭市」(1989年)にも出ています。


 坂口安吾原作の「不連続殺人事件」は

日本ミステリ史上の傑作のひとつなのですが

安吾はFARCEとして書いているので

ユーモラスなところがあります。

 ATGの「不連続殺人事件」では

内田さんは、そのひらひらした感じを

上手く演じていると思います。

 原作も傑作ですが、映画も良い出来です。

クリエイターが多く出てきますが、奇人変人だらけで、

複雑な人間関係をうまく描いていると思います。


 しかし、映画については

そういう演技は内田さんの素の部分であって

演じているのではないようなので、

 映画が評価されたりヒットすると自分で

企画したり脚本書いたりします。

そういうところは勝新太郎さんに

似ているのかなと思います

が、勝さんはもともと俳優でしたね。

映画スターってそういうものかもしれないです。


 「十階のモスキート」では

企画共同脚本だったはずです。

内田さんがマンションの十階に住んでいて

時間をもてあましている時に

壁に蚊がとまっているのを視て

映画の題名を「十階のモスキート」にしたと

ものの本で読んだことがあります。

(違ったらごめんなさい。)

 実際に起きた警察官による強盗事件から

構想も得ているようです。

ビートたけし氏の予想屋が笑いますね。


コミック雑誌なんかいらない!」でも

怪演といわれましたが、

リポーターの役で映画賞を受賞しました。

 故・三浦和義社長も演者として出演しています。

内田さん演じるリポーターが

執拗に取材して水をかけられたと思います。

 金の預かり券商法で問題になった事件の

経営者が殺害された事件と似た事件も出てきます。

 酒場でロック歌手に難詰されるところも

笑います。

 三作品とも事件が出てくる作品です。


「不連続殺人事件」は傑作なので

小説、映画ともにお勧めですね。




最後まで読んでいただいてありがとうございます。


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