カルロス・ゴーン容疑者4回目の逮捕です。
報道によりますと、
日産資金を不正に支出したとされる特別背任事件で、
東京地検特捜部がゴーン容疑者の妻キャロル氏に
任意聴取を要請していましたが、
応じずに出国していたことが
4月7日にわかりました。
東京地検特捜部は
逃げられたと思っていると思います。
ゴーン容疑者
は特別背任を否認してしています。
現特捜部長は2007年の
防衛相汚職事件で捜査の中心となった
森本宏氏です。
防衛相汚職事件でも
守屋次官の妻をまず逮捕しました。
今ではすっかり忘れられていそうですが、
2017年末に
ゼネコン4社を、談合で強制捜査した事件ありました。
2006年1月施行の改正独禁法では
課徴金減免制度があります。
談合などの違反行為を自主的に申告した事業者には
最大5社まで課徴金が免除、減額されるほか、
公取の調査開始前に最初に届け出た1社は、刑事告発されません。
大林組はあっさり談合を認めて公取委に課徴金減免申請をしました。
すみません!、わたしたちわるいことしていました!、
でも事件について認めて最初に話しますから
課徴金少なくして刑事告発しないでね
ということです。
この事件で特捜部は注目されましたが、
この事件の捜査の中心は2017年9月に
特捜部長に就任した森本宏部長のようです。
森本氏は特捜部が竹下派の会長の
摘発した1992年に検事に任官しました。
金丸信氏が罰金20万円で済んだので、
政治家に甘いと批判されて検察庁舎の入り口に
黄色いペンキまかれましたね。
2010年は大阪地検特捜部で
証拠の改竄が問題になった年です。
大阪地検の特捜部長と副部長と主任検事が
逮捕されました。
検察への強い批判がありました。
東京地検特捜部で森本氏は、
2013年の医療法人「徳洲会」グループの
公職選挙法違反事件
(徳田虎雄氏の次女が自供したので
弘中淳一郎先生は弁護人を辞めたようです。)
を中心となって捜査していました。
ゴーン氏の妻のキャロル氏は、
自分も逮捕されると思って
出国したのでしょう。
ゴーン氏の妻キャロル氏が
代表をつとめる会社や
お子さんの会社に
日産からお金が流れていたとの疑惑があります。
なんでもかんでも日産のお金をつかわれては
日産の株主も従業員もたまりませんね。
「販売のトヨタ、技術の日産」と言われていますが
トヨタの売り上げが日産の3倍もあるのに
日産の役員報酬の方が倍も高いですね。
(FBIの仕事が減ってしまうと
いう理由もあるようですが)
経済犯罪にきびしくなったようですが
日本でも2000年代以降、
経済犯罪にはきびしくなっています。
対照的なのがピエール瀧被告の
逮捕から23日後の保釈です。
ゴーン氏とは事件が違うので比べるのもなんですが、
コカイン摂取で麻薬取締法違反で逮捕起訴された
ミュージシャン・俳優のピエール瀧被告は
任意の聴取の段階で事実をみとめて、
20代から違法薬物を使用していたと自供しました。
瀧被告にコカインを渡したとされる関係者も逮捕されました。
その人はコカインとは知らなかったと
否認しています。
日本の司法制度では否認すると長期間勾留されて、
認めると保釈が早まるのは変ですね。
否認すると長期間に勾留されるのは問題ありだとは
思いますし、冤罪の温床でもありますね。)
国際的には人質司法は批判されていますが
日本は独立国、主権国家ですね。
事実認定については不明で、ゴーン氏の事件も
単なる会社内での抗争でたいしたことではない
と思っている外国人の方が多そうですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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