慶事であるのですが、
皇族の公務は多いです。
上皇陛下は、55歳で即位したのですが、
天皇陛下は58歳です。
天皇陛下も国民に寄り添う陛下ですね。
公務を多く行ってきました。
実は公務のうち憲法に基づく国事行為以外は
規定がないですね。
上皇陛下は「国民に寄り添う」とのお考えのもと、
戦没者慰霊、被災地見舞いなどを
積極的に行ってきました。
新たに即位した天皇陛下も
「時代に即した」公務に
度々言及されておりその時代の
天皇陛下のお務めであると
思われます。
法律系の資格試験にも出題されることですが、
天皇の公務は、国事行為、公的行為、
その他の行為の3つがあります。
限定が強いのは国事行為で、
国会の召集、栄典の授与などと
憲法で規定されていますね。
これに関連する形で、親任式や国会開会式や
勲章親授式などにも国事行為に準ずるといえます。
公的行為は、政府が
天皇が象徴としての地位に基づいて、
公的な立場で行うものとの見解を示していますが、
昭和時代から続くものもありますが、
戦没者慰霊、被災地見舞いのほか、
障害者施設や高齢者の施設への慰問、
企業の視察など、上皇陛下が平成に
行った行為もあります。
この公的行為が増えているので
公務が増えているのでしょう。
宮内庁は近年、公務の負担軽減策として、
主に「公的行為」の削減できないものかと考えて
きたようですが、
上皇陛下は公的行為に区別をつけられないと
削減を拒まれてきました。
上皇陛下が譲位の意向を示した
平成28年8月のお言葉でも、
公務の縮小は「無理があろう。」
と述べられているようです。
昭和天皇は長生きされましたが、
の公的行為を比較すると、
上皇陛下のほうが多くなっています。
その他の行為でも、音楽会や美術展の鑑賞は
「芸術振興」という公的性格があるといえます。
上皇陛下の譲位の是非を
議論した政府の有識者会議の資料でも、
「純粋に私的なもの」としされたのは、
宮中祭祀や神社ご参拝、
大相撲ご覧、生物学ご研究、
御用邸ご滞在と限定的でした。
公務の中でいちばん多いのは
公的行為といえます。
国民に寄り添う皇族なので
公務の削減はむずかしいでしょう。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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