光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

漫画『闇金ウシジマくん』終了。

 





 山下達郎さんが本日のサンデーソングブックで

闇金ウシジマくん』の映画に触れていました。

主役があまりあっていないのでは?

体格がもっと大きいはず。


 裁判や事件の記事ばかりなので

たまには漫画の話でも。

最終回を迎えた漫画があります。


 あまり漫画に詳しくないのですが、

人にすすめられて読んだ

この漫画は面白いですね。


 闇金融と暴力を描いた漫画作品の

人気漫画が『闇金ウシジマくん』だそうです。

作者は真鍋昌平先生。

 闇金融業を開業してから

多くの人を不幸に追いやってきた

闇金融業者の丑嶋馨が、

自身が暴力団に追いつめられるのが

この漫画の最終章「ウシジマくん」です。

 この作品の丑嶋はピカレスクといえるので

大藪春彦の『野獣死すべし』の伊達邦彦の

ような存在ですね。


 この最終章は丑嶋の闇金業者としての

ルーツにも迫る内容です。

時系列が前後するので

ちょっと混乱するのですが、

最終章では丑嶋馨は闇金業者として

頭脳を使う場面はあまりなく、

暴力での戦いとなっています。

 金、暴力、虚栄心、嫉妬心、功名心、裏切りなど、

人間の醜さや浅ましさを描いた作品です。


 わたしは最終章から読み始めたのですが

最初のほうも読んでみましたが

画の丑嶋馨の顔つきが変わっています。

 劇画タッチから漫画タッチになって

穏やかになっているというか

若返ってるみたいです。


 闇金融業者の丑嶋の仲間は、部下の柄碕と加納、

闇金融の受付の女性の小百合と丑嶋の幼馴染の探偵の戌井、

丑嶋のうさぎを連れて逃亡中の高田、

戌井は丑嶋の知恵袋、ジョーカー的存在です。


 丑嶋と対立する、暴力団の幹部で経済ヤクザの滑川、

その上司の武闘派ヤクザの豹堂。

 二人とも猪背組という暴力団の組員です。

豹堂は兄弟分の鹿島を滑川に殺された因縁があるので、

滑川と豹堂は仲が悪いというか互いに互いの命を狙っています。

 滑川の兄貴分の熊倉は別の暴力団の飯匙倩組に監禁されて

行き掛かり上、丑嶋の部下だった加納を殺害しました。

 熊倉たちを監禁した飯匙倩組の連中も

一人を除いて丑嶋の策略で死にました。

熊倉も加納を殺したので丑嶋に殺害されます。

この辺は最終章への伏線ですね。


 滑川は熊倉監禁の現場に丑嶋がいたことと

飯匙倩組の生き残りの話から熊倉が丑嶋に殺されたと

確信して、丑嶋に3億円の香典を要求しました。


 暴力団内の勢力では

経済力では滑川ですが、武力では豹堂のようです。

互いに相手の動向を探って、

丑嶋と滑川と豹堂の三すくみの状態が続きました。

豹堂は滑川の部下の梶尾を滑川の銃で射殺させます。


 武闘派としては、豹堂が一枚上で、

梶尾の報復で部下の巳池が

滑川に殺害されても豹堂は平気です。

滑川は部下の梶尾を殺されて動揺するところがありました。


 丑嶋はその後しばらく潜伏していましたが、

滑川にみつかり、豹堂を殺害をしろと

命令されます。


 丑嶋が殺したいのは豹堂ではなく、むしろ自分たちから

さんざん金を搾り取って、自分を殺そうとした滑川です。

滑川は丑嶋を使って豹堂を殺そうとしていました。


 丑嶋はかなりおいつめられて行きます。

滑川がはやく豹堂を殺せと

柄崎の自宅にいる丑嶋に連絡してきますが、

ついに丑嶋は、滑川の指示には従わないと宣言します。


 豹堂は丑嶋の幼馴染の戌亥を詰問して、

滑川が自分を殺そうとしていることに

気が付き、逆に丑嶋を使って

滑川を殺そうとしています。


 丑嶋は部下の柄崎とホテルに潜伏していましたが

そこから、柄崎は滑川に詫びて

命は助けてもらおうと丑嶋に提案しましたが

丑嶋は拒否します。


 丑嶋が寝て起きたら、柄崎はいなくなっていて

外国人の二人に銃口を突き付けられていました。

この外国人二人は滑川が雇っていたのでした。


 どうなるのでしょうか?

最終回はどうなったのか?

そこは伏せておきます。


 今時は crime dosen't pay. 

はそうなのでしょうが

 この漫画を読んでいると

反復があると思っていました。


 丑嶋が別の組織の暴力団飯匙倩組に

殺されそうになったときに

窮地を脱することができました。

 暴虐な闇金業者の会長兄弟に

殺されかけたときも

切り抜けられました。


 漫画でも殺人事件が出てくる話に

なってしまいました。

 登場人物の名前が動物関連で、

作者は動物が好きなのでしょう。

そこは和みますね。



最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。


最終章。

闇金ウシジマくん (39) (ビッグコミックス)

闇金ウシジマくん (39) (ビッグコミックス)

社会学からの考察もありますね。

社会学ウシジマくん

社会学ウシジマくん