SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

映画『仁義なき戦い』について。




 逃亡中の小林誠容疑者

横須賀市内で逮捕で

よかったよかった。


 横浜地検の検事正は

謝罪している。

 この件で

次官や総長にはなれないかも

しれない。


 反社会的勢力との

つながりも指摘されている

小林容疑者であるが、

反社会的団体を

テーマとした

映画の製作も

 そのうち

縮小してゆくだろうか?



 昭和40年代、1970年代の

東映の映画「仁義なき戦い

について

ブログに書いておられる方がいる。

 この映画は、

アート映画とプログラムピクチャーの

境界を取り除いてしまったような映画である。

 現在は地上波では放送できないであろう。

5作目の「完結編」を地上波でみたのは

平成4年(1992年)だったと記憶する。


 リアルタイムでは観ていない。

脚本は4作目までは

笠原和夫氏、

5作目は高田宏治氏である。

監督は深作欣二氏である。


 完結篇はおまけのような作品である。


 優れた群像劇である。

主役はいちおう

広能昌三(美能幸三)を演じる

菅原文太さんである。


 5部作は

1作目「仁義なき戦い

2作目「仁義なき戦い 広島死闘篇」

3作目「仁義なき戦い 代理戦争」

4作目「仁義なき戦い 頂上作戦」

5作目『仁義なき戦い 完結編」

である。


 作中の時系列は

1作目、3作目、4作目、5作目が

つながっているのである。


 1作目の「仁義なき戦い」の

山守組長は

故・三国連太郎さんが

演じる予定だったが

金子信雄さんになった

はまり役であるとおもう。


 2作目の「広島死闘篇」は

スピンオフのような作品で

菅原文太さん演じる美能幸三は

狂言回しのような存在である。

 広島の暴力団

村岡組 VS 大友組の抗争を描いている。

といっても中心になるのは

 千葉真一さん演じる大友組組長の大友勝利と

北大路欣也さん村岡組組員の山中正治なのだが。

 このシリーズは実話をもとに

つくられているので、

 川谷拓三さんが演じる村岡組組員が

惨殺されるのは

実話である。

 脚本家の笠原和夫氏は

シリーズ中

この作品が一番すきであるようだ。


 3作目「代理戦争」と4作目「頂上作戦」は

ひとつの作品と言っていいほど

つながっている。

 この2作品が「仁義なき戦い」シリーズの

ベストだと思う。


 神戸の強大な組織の

明石組(モデルは山口組)と

神和会(モデルは本多会)

が広島での抗争に介入してくる。


 広島の打本会の打本は

神戸の明石組に接近する。

 外部からの干渉を

村岡組組長は気に入らないので

村岡組組長は呉の山守組組長に

組織をまかせることにした。

 村岡組の跡目を継げるものだと

おもった打本は

あてがはずれた。

 山守組と敵対することになる。

山守組は明石組と

同程度の規模の組織、神和会と

縁組して

明石組・打本会に

対抗する。


 抗争中に加藤武さん演じる打本会の会長が

抗争相手の山守組の幹部の武田明に

部下が山守組長を襲撃にいったから

逃げるように電話連絡して

 山守組長の命が助かったら

金を貸してほしいと

頼むところや

 金子信雄さん演じる山守組長

が金庫もって逃げるのは

何回みても笑う。


 このヴァイオレンス+ユーモアは

アメリカのクエンティン・タランティーノ監督などに

受け継がれている。


 脚本家の笠原和夫氏は

このシリーズは4作目で

終わりにしたいようだった。

実際は4作目が完結編である。


 1作目から3作目はまでは

葬儀や墓地の場面で終わっているのだが

4作目は広能昌三と

小林旭さん演じる

山守組幹部の武田明の

会話で終わっている。


 5作目「完結編」は笠原和夫氏が脚本を

書かなかったので

他の人が書いている。

 エピソードの羅列のような

作品になっている。

北大路欣也さん演じる

松村保が大阪で襲撃されるのは

実は

共政会(映画では天政会)の

内紛があるのだそうだが、

当事者が現役だったので

細かくは

書けなかったようだ。


 1作目の「仁義なき戦い

には

学生に扮して逃亡しようとする

若杉という暴力団員が

出てくる。

 若杉の恋人が

学生服を着た若杉に

「戦争で死んだ兄さんに

そっくり」と

言い出す。


 2作目の 「広島死闘篇」には

靖国神社のことが

出てくる。


 笠原和夫さんは

戦争にいって生還してきた方なので

戦争には反対であったようだ。


 映画版「仁義なき戦い」では

反戦映画の匂いは

あるのだが

明確なメッセージはない。

 舞台版の「仁義なき戦い」では

メッセージがあるようだ。


 1作目から

作中で配下のものが殺し合いをして

次々に死んで行って

狡猾なトップが生き残るのは

戦後の日本を象徴しているらしい。



 記事の数は

あまり気にしていないのですが、

いちおう本日のこの記事で

500です。



最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。