高野悦子について
書いたら
久坂葉子を思い出した。
共通点は
20代で
関西にて
同じような亡くなりかたで
亡くなったことだ。
高野悦子は関東の人で
久坂葉子は関西の人である。
20代で
亡くなったのだったが
世代は全然違う。
親子ほど年齢が離れている。
わたしが久坂葉子に
ついて知ったのは
ずいぶん昔である。
久坂葉子の作品は
あまり知られていなかった。
名家に生まれて
19歳で芥川賞候補になったことと
富士正晴に師事していた
ことは知っていた。
久坂葉子が候補になった年の
芥川賞受賞者は辻亮一であった。
辻亮一はどれだけ知られているか?
読まれているか?
久坂葉子が亡くなった年の
芥川賞受賞者は強烈である。
五味康佑と松本清張である。
二人とも多才な多面的な
作家である。
事故でひとを死なせた作家と
殺人事件を書く作家でもある。
高野悦子は楚々とした容姿であるが
久坂葉子は画像を見る限り
どちらかというと派手である。
関西の美女という感じである。
年齢を考えると
遅く来たモダンガールなのだろう。
久坂葉子は生まれと育ちはいい。
久坂葉子の本名は川崎澄子。
父親は川崎芳熊、芳熊は川崎造船専務、
母親は川崎久子、久子の旧姓は岡部
日下義雄の養女であった。
司法大臣であった。
久坂葉子という筆名は
母の養父の日下義雄の苗字
からきているのではないだろうか?
川崎家は戦後は苦労した。
「斜陽」であった。
久坂葉子は
何度かの自殺未遂を経て
ついには
昭和27年に亡くなった。
なぜ亡くなったかは
高野悦子同様
よくわかっていない。
しかし、高野悦子同様に
10代から死について
考えていたようだった。
久坂葉子の曽祖父は
川崎造船所の創業者であった。
菩提寺は川崎家がつくった。
川崎家はお寺造れるくらいの
金持ちだったということだろう。
久坂葉子のお墓はそのお寺にある。
こういっては
失礼かもしれないが
久坂葉子はいちおうは
作家といえるとおもうが
高野悦子ほど知られていないし、
作品も読まれてもいないと思う。
熱心な読者はいるようである。
高野悦子は作家というよりも
女子大生であったが
『二十歳の原点』は
200万部のベストセラーである。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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