SNOWLOGの日記

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『失踪日記』の漫画家、吾妻ひでおさん死去

 『失踪日記』で知られる

漫画家の吾妻ひでお氏が

亡くなった。

 平成17年の『失踪日記』は

日本漫画家協会大賞を受賞した。

二年前に食道がん闘病中で

あると公表していた。

(おそらくは飲酒によって

 食道がんになったものだろう。)


 昭和44年デビューというからには

昭和44年は1969年なので

今年はデビュー50年であった。


「失踪日記」の漫画家、吾妻ひでおさん死去 - 産経ニュース


 吾妻氏には7冊くらいの

全集(か選集)があった

古書店でみた記憶がある)

と思う。


 漫画家の全集が少ない時期の

もののようだったので

たいしたものだなとおもった。

(景気の良い時代であったと

いうこともあるのだろうが。)


 吾妻氏の写真をみて

つげ義春氏や高信太郎氏を

連想した。

 お二人とも若いころは

好男子であったようだ。


 吾妻ひでお氏は漫画雑誌の『ガロ』に

描いていたことがあるのだろうか?

と考えていたら、

Wikiをみると

どうやら『COM』のほうに

描いていたようである。


 この『COM』は『ガロ』に

対抗して手塚治虫氏が

創刊した雑誌である。


 前衛的で難解な作品のあった『ガロ』

に比べればストーリー漫画を

描く作家を輩出している。

 と、みてきたように書いているが

じつはあとから教えてもらったり

自分で調べて知ったことである。

 吾妻さんの作風は

たしかに『ガロ』よりは

『COM』にあっていたのだろう。

 二つの雑誌ともすでにない。

『ガロ』と『COM』を

つないでいるような作家も

いて

それは故・永嶋慎二氏である。

『ガロ』にも『COM』にも

描いている。

 『ガロ』が苦手なひとでも

つげ義春氏はアーティストと

認めたがる。

 しかし、そういう人には

永嶋氏は受けがよくない。

 永嶋作品はきばって

いなくていいと思うが。


 私は「お前は『ガロ』派だろう」と

いわれたことがあるが

 『ガロ』派であるかもしれない。

というより水木しげる派、白土三平派、

林静一ファンである。

 手塚治虫氏や藤子不二雄氏の作品は

なんか苦手である。

(ちなみに『ガロ』派ですが

 中央線文化も苦手です。)


 ビッグ・マイナーと評された

吾妻ひでお氏にも『ガロ』的な

部分はあったとおもう。


吾妻ひでお、北海道出身、

令和元年10月13日、

東京都内の病院で死去、享年69。

合掌



失踪日記

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『現実はマイナーの中に』

現実はマイナーの中に (That’s Japan)

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