作家の眉村卓氏が亡くなった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191103-00000530-san-life
子供のころ(わたしがですが)
SF小説を読んだのですが
眉村氏は地味な感じがしました。
メタ言語SFが流行で
御三家の人気もあったのですが
三人は地味な感じがしました。
SFのファンで眉村作品の
熱心なファンという方には
あったことがありませんでした。
上記三人の作家さんは
子供向けのようで実は
大人向けだったと思います。
読者が年取らないと
作品の良さがわからない。
一時期、SF作家が早川書房から
離反するということがありましたが
眉村氏はしなかったですね。
光瀬龍氏もしなかった。
対応態度が大人なのでしょう。
(早川の雑誌がホームグラウンドと
いういうこともあったでしょうが。)
インサイダー文学論も
(産業社会内部の
インサイダーからの視点を
もったSF小説が可能かどうかというもので
その理論の実作が
司政管シリーズでしょう。)
カウンターや反逆の文学
としてのSFに対して
大人の考え方だったと
今では思われます。
『消滅の光輪』『引き潮のとき』は傑作で
『引き潮のとき』は早川書房の
SFマガジンに連載されていました。
を徳間書店の雑誌に連載していました。
このころ二つの連載をかかえて
大変だったのではないでしょうか。
(子供向けに書くのは
実は難しい。
子供は作品がつまらないと
読まないから。)を
多く書いて
『ねらわれた学園』も
重要な作品であるとは
思われますが、
眉村氏の代表作は
ジュブナイルよりも
司政官シリーズのほうだと思います。
合掌。
ハードカヴァーで読んだ。
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『引き潮のとき』
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