SNOWLOGの日記

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音楽評論家の松村雄策氏亡くなる。

rockinon.com


音楽評論家の松村雄策氏が

亡くなった。

 まだ70代だった。

脳梗塞とがんを患っていたそうだ。


 松村氏の評論を読んだことがあまりない。

小説は『苺畑の午前五時』という小説を

90年代に読んだ。

 筑摩書房刊だったと記憶する。

作詞家の松本隆氏の『微熱少年』よりは

小説らしくて読みやすかった。

 さて松村雄策氏に対する

わたしの立場は微妙なものだ。

 なんといっても私は

作家・小林信彦氏のファンである。

 小林氏と松村氏は

30年前に論争をしている。

 いわば論敵同士なのである。

ja.wikipedia.org

お二人に面識はない。

厳密にいうとちょっとだけ話したことがある。

あったことはあるというだけのことである。

 松村氏は大柄な方だった。

ビートルズ論争は松村氏優勢かと思われたが

実は小林氏が

勝ったのではないかと思う。

(そういう人はあまりいない。)

 チケットの入手と前座のバンドという基本的なことを

松村氏が知らなかったからだ。

 この辺は一ファンだった松村氏と業界人だった小林氏とで

差が出てくる。

 この事件のせいか

松村氏は新潮社から本が出せなくなったようだ。

 なんとも残念なことであったが

双方とも譲れないところは

あったのだろう。


 松村雄策、東京出身、享年72

合掌。


『苺畑の午前五時』


論争の原因となった小林信彦氏の小説