SNOWLOGの日記

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『映画論叢』59を読む。小林信彦と森卓也。

 『映画論叢』の59号が話題になっている。

映画好きな人以外は読まない雑誌だと思う。

いきなり雑誌のしょっぱなの4ページから

森卓也氏の記事「或る作家の横顔 尾張幇間」が

作家の小林信彦氏への批判というか

ほぼ罵倒である。

「悪口」とは森氏本人が書いている。

 なにか長年積もり積もったものがあるのか

何の結論もないような文章で

「いやなやつである小林信彦」のエピソードの羅列になっている。

興味のある人は『映画論叢』59号を読んでください。


 問題はなぜ森氏がこのような

文章を発表したのかである(小林信彦風)。

 森氏は1933年生まれで

小林氏は1932年生まれである。

もう米寿過ぎているので

書いてもいいとおもったのか?

 小林信彦氏も常盤新平大橋巨泉の死後に

さまざま書いている。

 森氏がキレてしまったのか?

それとも長年の小林氏の不義理が原因か?

 
 わたしは

ここで

小林信彦・人でんかん説」を唱えたい。

 「人でんかん」とは

横浜での小林氏の

江戸川乱歩の講演のときに

きいたことばである。

 「人でんかん」というのは

対人恐怖症のことである。

 江戸川乱歩氏がそうだったのだという。

わたしは小林氏もまた「人でんかん」だと思う。

要するに対人スキルに問題があるということである。

 好きなことについては入れ込んで

話したりするが

興味ないことについては

まったく冷淡である。

 それは人に対してもそうなのではないか?

常盤新平氏や大伴昌司氏や

ビートたけし氏や松村雄策氏との確執にも

その面がでてしまったのではないか。

 フィクションではあるが『夢の砦』で

主人公の編集者が会社を負われる羽目になるところは

自分の体験を書いてるというが

会社側からするとどうなのだろうか?

登場人物の一人のモデルである

当事者の一人である大坪直行氏や

常盤新平氏からの反論もあった。


 小林氏はかつては森氏のことを褒めていた。

(今後はわからない。)


 私が小林氏が森氏のことを書いたのを

最初に読んだのは

バラエティブックの『エルヴィスが死んだ』で

である。

(74ページに書いてあるので

興味ある方は読んでみてください。)

かなり好意的に書かれている。

 少なくとも60年代からの付き合いがあるのだと思う。

森氏は60年代のことを今回の文章で書いている。


 端的に一般的に考えてみると

思うに

お二人ともお年寄りになってしまったのかと

思う。

 どんなにえらくとも

年取ると我慢できなくなったり

昔の恨みを思い出したりするように

なるものである。


 とにかく衝撃的な文章である。

今後何が起きるか心配である。


 
  
 


追記

 参考のために

『エルヴィスが死んだ 小林信彦のバンドワゴン 1961→1976』

を読み返したが

面白い。

面白くて読みふけってしまった。

自身の人嫌いについても

114ページで書いている。

 やっぱり小林信彦の昔のコラムは

絶品である。

気の難しい人ではないと

書けないものがあるのだろう。