昨年のブログを振り返れ第⑥弾は初めてですかね。
昨年の今頃
筒井康隆先生の「笑犬楼大通り 偽文士日碌」が
終わってしまいました。
長年読んだ日記がなくなって
つまらなくなってしまいましたね。
筒井先生の作品で面白いのは
実は日記だとおもいます。
もちろん公開を前提とした日記なのだそうです。
日記には三種類くらいあって
1、本当の日記
高見順の日記などがそうですね。本当の日記です。
しかし面白くもなんともない。それでも本当の日記です。
2、備忘録としての日記
志賀直哉の日記などがそうです。後でまとめて書いてるなど
備忘録の特徴があります。これも本当の日記に準じます。
3、公開を予期した日記
作品としての日記です。作為的なところが多々ありますが
もっとも魅力的な日記です。荷風の「断腸亭日乗」
古川ロッパの「昭和日記」、
筒井康隆の「腹立ち半分日記」、小林信彦の「60年代日記」などが
そうで、読んでもっとも面白いのがこのタイプの日記です。
それにしても
時間が過ぎるのは早い。
あっというまに9月になってしまいそうです。