SNOWLOGの日記

日々読書、日々学習、日々成長を目指すブログです。Twitterもやっています。

近藤ようこ『ホライズンブルー』を読む。

  SNS毒親のことを

ツイートしたら

反応があった。

 毒親に育てられたという人はいる。

自分の子供を殺しかけた女性も

知ってる。


 近藤ようこの『ホライズンブルー』という漫画作品がある。

読み返すのは30年以上ぶりである。

 毒親というか実の母親にまったく評価されないで

育ち、自分の産んだ子を殺しかけた

女性の物語である。

 この本はもとは、90年ごろに出版されたのだったが

最初は『HORIZON BULE』(青林堂)だった。

新装版では『ホライズンブルー』(青林工藝舎)となった。


 実の母親にまったく評価されないで、人の顔色うかがう地味な女に

育って、親に可愛がられてる美しい妹がいて、年下の男性と交際して

結婚したが、自分が生んだ

子供を愛せなくて

殺そうとした女の話である。


 1990年に読んだときは感じなかったのだが

今ではいかにもこういう女性はいそうである。

そういうところが近藤ようこの巧みなところである。

 (私は岡崎京子のファンでもあるが

  漫画と小説は女性のほうが上手いとおもう

  ことがある。大体、女性は女性が描いたほうが上手い。)

時代を30年先取りしている漫画作品である。

 実際に自分の子供を殺害した女の精神分析記録に取材して

創作している。

結末はやや希望を持たせる内容になってはいるが

読後感は苦い。

 虐待されて育った人と虐待した母親は

どうすれば救われるのかというのがテーマである。

 虐待されてきた人は自分の子を虐待することがあるのだそうである。

子に暴力をふるう人は

自分が親などに暴力をふるわれたことが

あることが多い。

 まだ毒親が問題となっていない時代に

出版された傑作である。