まあ寒いです。
寒いときに思い起こす詩があります。
子どものころから知っていた詩です。
子どもの頃は「長門峡」を何と読むのかは
知りませんでした。
実際に冬に長門峡にいってみたことが
あります。寒かったです。
電車もなかなかこなくて
本当に寒く感じました。
交通アクセスもよくなかったですね。
「寒い寒い日なりき」ってのは
本当にそう感じました。
中原はなぜこの詩を書いたのか?
子どもの頃に親しんだ風景を懐かしくおもったという
説がありますが、
ことなので
これは事実には符合しないですね。
長門峡にいったときは友人といっしょにいったそうです。
この友人とは中原中也といちばん仲がよかった
安原喜弘で、周囲の人間と喧嘩ばかりしていた
中原もこの安原喜弘とだけは
そういうことはなかったようです。
その仲が良い友人と旅行したのでしょう。
「ああ、ーーーそのような時もありき!」
というフレーズに中原の友人の大岡昇平は違和感を
感じたようで評論で言及しています。
どのような心境でそうなったのか?ということです。
わたしはごく自然に、ああ、そんなときもあったな
とおもったと
おもうのですが。
寒い寒い日なりき。