SNOWLOGの日記

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中原中也「冬の長門峡」を読む。

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まあ寒いです。

寒いときに思い起こす詩があります。

 中原中也の「冬の長門峡」という詩ですね。

子どものころから知っていた詩です。

子どもの頃は「長門峡」を何と読むのかは

知りませんでした。

 長門峡山口県内の景勝地です。

実際に冬に長門峡にいってみたことが

あります。寒かったです。

電車もなかなかこなくて

本当に寒く感じました。

交通アクセスもよくなかったですね。

「寒い寒い日なりき」ってのは

本当にそう感じました。

 中原はなぜこの詩を書いたのか?

子どもの頃に親しんだ風景を懐かしくおもったという

説がありますが、

長門峡の開発は中原中也が京都の立命館中学にいったあとの

ことなので

これは事実には符合しないですね。

 長門峡にいったときは友人といっしょにいったそうです。

この友人とは中原中也といちばん仲がよかった

安原喜弘で、周囲の人間と喧嘩ばかりしていた

中原もこの安原喜弘とだけは

そういうことはなかったようです。

 その仲が良い友人と旅行したのでしょう。

「ああ、ーーーそのような時もありき!」

というフレーズに中原の友人の大岡昇平は違和感を

感じたようで評論で言及しています。

 どのような心境でそうなったのか?ということです。

わたしはごく自然に、ああ、そんなときもあったな

とおもったと

おもうのですが。

 寒い寒い日なりき。