『天上の花』であった。
新潮文庫ので読んだ記憶がある。
ずいぶん昔のことになる。
三好は萩原葉子にはやさしい先輩(萩原も三好を慕っていた)で
『評伝・梶井基次郎』では三好は梶井には
優しい仲間であるが、
家庭では実はDV亭主だったということだろう。
師匠の萩原朔太郎の妹にほれ込んで結婚したがるが
かなわない。
しかし、後に結婚することになる。
朔太郎の実家は群馬の医師の家で
妹は美女だがわがままなお嬢様であった。
まあ夫婦仲はよくはなかっただろう。
三好は家庭に恵まれなかったようである。
特に父親からの愛はなかったと書いている。
理想の家庭というようなものが頭にあったのだと思う。