あまり漫画は読まないほうなのですが
柏木ハルコの『健康で文化的な最低限度の生活』は
読んでいます。
今年の夏に12巻目が出たところです。
わたしは紙の本のほうがはやく読めるので
単行本を買って読んでいます。
今回は9巻から12巻を一気に買って読みました。
9巻から12巻までは貧困ビジネス編で明るい内容では
ありません。救いがないような部分もあります。
反社との関わり合いも出てきます。
大阪では囲い屋といわれている犯罪者集団が出てきます。
その反社に手先として使われる人物がでてきて
暴力描写も出てきます。その手先も最後には逮捕・収監されるのですが。
『健活』ではいちばん意図的な暴力描写が多い回になっています。
こういう犯罪の犠牲になっている人は住居や職業を持たない人たち
ばかりです。
こういうのは社会問題になっていますね。
半グレに加入するのも基本は何もバックボーンがなかったり
バックアップしてくれる人がいない孤独な人間です。
実は被害者も加害者も弱者なのです。
物語内では義経えみるら福祉事務所のスタッフの
奮闘でなんとか問題はおおむね解決して
搾取されていた人も療育手帳を交付されて(中度の知的障害があった)
就職もできてハッピーエンドとなります。
次の回はいよいよ「ひきこもり編」となって
よりいっそう大きな問題を解決しなければ
なくなる回になりそうです。
13巻が出るのが楽しみですね。