SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

柏木ハルコ『健康で文化的な最低限度の生活』を読む。

   さて今日で6月も終わります。

みなさまいかがおすごしでしょうか?

   時間を作っているが

漫画を読むことがある。

 社会問題や社会悪を描くのが

この『健康で文化的な最低限度の生活』である。

明るい話題はない。

 この作品の単行本のほうの7巻と8巻を読んでみた。

それまでの1巻から6巻も読んだことはある。

 今回の7巻と8巻は貧困の悪循環を描いている。

祖母の代から生活保護を受給しているという女性が

でてくる。

そしてその女性の子もややネグレクトされているような

感じである。

まさに貧困の連鎖である。

 このシリーズは最初のほうが強烈な利用者(字が読めないとか)が

出てきてるような気がする。

今回の貧困の悪循環や前回のアルコール依存症

前々回のDVやさらにそのまえの性的虐待などに

くらべればやや軽い感じはする。

 作者が慣れてきて

重たい話ばかりではとキャラクター設定を

軽めにしているのかもしれない。


 貧困の連鎖の当事者は

お金がなくても妊娠して

出産を希望するという

いたってお気楽な感じがする。

そういう利用者が実際にいて

お気楽そうに暮らしているのかもしれない

それを描写したのかもしれない。


 8巻については作者は電子版については

書き直しをしたらしい。

思うところがあったのだろう。

買って読む方としてはたまりませんな。