昭和60年に豊田商事の
会長が刺殺されたのが
6月18日であった。
今日も明るくない内容で
ご容赦いただきたい。
まだこの話題でひっぱるのかと
お思いでしょうが、
川崎の事件と練馬の事件と
今回の吹田市の交番襲撃事件は
通底していると思われます。
加害者、被害者、加害者で
違いますが。
刺されて拳銃が奪われた事件で、
強盗殺人未遂容疑で逮捕された
飯森裕次郎容疑者(33)
「同窓会を開く」と説明して、
中学時代に住んでいた吹田市の
野球部の友人らにSNSを通じて
連絡を取っていたことが6月17日、
関係者への取材で分かった。
という。
関係者は個人情報を
教えるのを拒絶したらしい。
ひとことでキレてしまう人もいる。
飲み会や同窓会を拒絶されて
犯行に及んだ可能性もある。
同窓会、酒、銃火器とくれば
思い出すのは
平成初期に九州でおきた
同窓会大量殺人未遂事件である。
平成3年1月2日午後5時、
九州北部の都市の旅館で
中学校の
同窓会が開かれた。
同窓生40数人、
教師5人が参加した。
地元中学の卒業生が12年ぶりに再会した。
同窓生は昔話に花を咲かせ、
酒も進み、盛り上がった。
しかし、そこには
この同窓会の幹事がいなかったのである。
幹事は同窓会を企画した人物である。
同窓会には自ら幹事を申し出た人物は
欠席していたのである。
幹事の欠席については
「急用で来られなくなった。」と説明されていた。
「来られなくて残念だったね。」と参加者で言っていたが、
特段、不思議に思う参加者はいなかった。
実は幹事は
この同窓会で、毒入りの酒と爆弾で
同窓生と教師を
殺害しようと企てていたのであった。
事件が発覚したのは
幹事の母親からの通報だった。
同窓会が開かれる2日前の12月31日、
帰郷した息子の言動に
不審なものを感じた母親が
子供のバッグを調べて
「決行の時が来た」と
題する『殺人計画書』を発見し、
1月1日午前1時、
警察に通報したのだった。
通報を受けた警察は
同窓会の会場となる旅館を
捜索した、そこで幹事が持ち込んだ
毒入りの酒を押収した。
1月2日の朝から幹事の身柄を拘束し、
取り調べを行ったが、その結果、
自宅の車の中にある木箱に
時限爆弾があることが判明し、
捜査員が押収に向かったところ、
木箱が大音響とともに爆発して、
捜査員3人が重軽傷をおったのだった。
爆弾は時間通りに作動していたのだった。
モデルガンを改造して
実際に使えるようにしてもいた。
動機は中学校時代のいじめに対する
復讐であった。
この事件の犯人が逮捕、
連行される様子を
報道で視た記憶がある。
犯人は、同窓生や教師への
復讐のために
実業系の高校へ進学して
毒物や薬品の知識を得て、
爆薬の知識を得るために
工学系の大学に進学したのだった。
(同級生がメディアの取材にこたえて
「理系の才能はあった。」
と証言していたのを記憶している。)
犯人が事故にあって、
高額の慰謝料が
支払われたことや
肝臓病になって
自分の命も長くないと
おもいこんで事件を
起こしかけたのか、
事故の慰謝料や肝臓病が
犯人の行動へ促進的に
働いてしまった。
おそるべき執念であるが
いじめというのは
そこまで、被害者に行動させてしまう
強烈なイベントストレスを
引き起こす悪行なのである。
犯人は殺人予備と爆発物取締法違反で
逮捕・起訴されて
懲役7年の求刑に対して、
懲役6年の判決がでた。
いじめも悪行であるが、
殺人予備や爆発物製造は
断固、処断されるべきである。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。