カリフォルニアの火災が心配である。
死者は50人を超えたようだ。
なくなった人たちは本当にお気の毒だと思う。
お悔み申し上げたい。
さて麻生太郎財相・副総理の
祖父の吉田茂は交戦国と単独講和したが、
その影響がいまだにある。
ソ連、中国とは講和しなかったのである。
これはアメリカの意向が大きい。
朝鮮戦争で苦戦したので同盟国を強化したかった。
ざっくりいえばそうである。
戦時中は今の中国はなかったのであるが、後継国なので
中国とも講和しようとは考えていた。
ソ連とは1956年の日ソ共同宣言によって
領土問題があること、島を二島返還することを確認している。
硬化させて返還しなかった。現在も返還していない。
このことは長い間日本人の対ソ(露)感情を悪くしていた。
報道によると安倍首相は14日、ロシアのプーチン大統領と
シンガポールで会談したという。
会談の内容は領土問題の解決と
日本とロシアの平和条約締結がポイントである。
ロシアは領土問題解決に向けて、
北方四島での経済活動を日本といっしょにやりたいという。
島はついては返すとも返すとも言わないが、
金はよこせということだろう。
人は返さないが、金はよこせという
ロシアの同盟国と同じである。
クリミア問題やシリア問題で
欧米の制裁によって経済が弱体化して、
プーチン氏の支持が落ちているので、
日本に金よこせ運動である。
できればイージスアショアも
配置するのをやめてほしいようだ。
隣に軍事大国と軍事超大国があるのはいやであるようだ。
安倍首相とプーチン氏の会談は20回を超える。
この数字をどうとらえるかはわからないが、
かこの首相と比べれば最多の会談数である。
首脳会議に出席したので行われた。
今月南米で開かれるG20の首脳会議の機会を
いかした会談も調整してるそうだ。
さらに朝鮮半島の非核化への対策や、
南シナ海に軍事拠点をつくりつつある
中国への海洋安全保障についても会談をセットしている
ようだ。
領土問題をめぐっては、プーチン氏が今年9月に、
露極東のウラジオストクで首相に、
「前提条件なしの平和条約締結」を提案した。
首相は直後の協議で「領土問題を解決し、
平和条約を締結する。」との
日本政府の従来の方針を伝え、
(あたりまえだが)プーチン氏の提案を拒否したが、
日本側はこんなことをいうロシア・プーチン氏には戸惑っている。
日本政府はプーチン氏の提案を「日露関係の発展を加速したいという強い気持ちの表れ」
と建て前的には評価するが、「領土問題の解決は無視されるのではないか」
と懸念を表明してる。
制裁によってロシア経済は韓国なみに落ち込んでしまった。
大統領の支持も落ちている。
プーチン氏はやはりあせっているのだろう。
大国同士の紛争から自国の利益を得ようとするのが
発展途上国の手法である。
G8では「ロシアは昔から大国だ、無視されるのは許さない」
と豪語していたプーチン氏は、
発展途上国の小国のようなことを
しているわけである。
首相は今後のロシアとの交渉について
11月から12月の会談が重要になると説明してきた。
通常はついていかない外務事務次官が今回の会談に同行しており、
日露の首脳が外交問題である領土問題について
かなり踏み込んだ議論する可能性もある。
先のイージスアショアは配置してほしくないので
これは文書化すれば二島を返還するという。
ここで22時15分にニュースがはいてってきた、
日露は(というよりプーチン氏は)日ソ共同宣言を基礎に
日露の平和条約を結ぼうというものだ。
また引き伸ばしで、金よこせ運動にならないといいのだが。
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