光と風と猫。

静かに暮すことを目指します、ブログ名は中島敦の小説から。X(旧Twitter)もやっています。

フレドリック・ブラウン『死にいたる火星人の扉』を読む。




 暑いときは怪奇な話や怪談話を聞いて

涼むのもいいかもしれません。

 SFとミステリの巨匠、ファンタジーの職人

アメリカの小説家フレドリック・ブラウンの不可能犯罪ミステリ。


 あらすじは

8月の暑い日に

探偵のエド・ハンターのところに

「火星人にねらわれているから守ってほしい」

という女性がやってきた。


 探偵のエドは女性に病院にいったほうがいいと

いったんは断るが

女性に「一晩だけ警護してくれたら100ドル出す」

といわれたので

報酬につられて一晩だけ警護することにした。


 しかしなんと夜が明けたら

女性は密室状態の部屋の中で死んでいた。

 エドの警護をすり抜けて部屋に近づくのは

不可能な状況だった。


 本当に火星人に殺されてしまったのか?

その死んだ女性の姉妹も狙われる。

 犯人の意図は?

本当に不可能犯罪なのか?火星人の仕業なのか?

というものである。


 フレドリック・ブラウンはSFでも

有名な作家ですが

この作品はSF小説ではないです、

ミステリで謎は合理的に解決されます。

 こんなこと

よく思いつくなという小説ですね。