情報番組の司会を
やっている
加藤浩次氏が
吉本興行を辞めないと
いっているという。
最初は番組内で会社の方針が
改革されないのならば
吉本興行を辞めると
明言して、
吉本興行の重役と
話し合いをしたが
改革について
不信感があるので
辞めるということを
明言したのだったが
それを撤回してしまったのである。
吉本興行株式会社の会長は
大崎会長で、社長は岡本社長で
副社長は藤原寛副社長で
すべて歴代ダウンタウンのマネジャーである。
進言して
社長の会見が行われたのならば
それはそれですごいことである。
影響力がすごい。
しかし、吉本興業は
株式会社でもある。
株主の意向はどうなっているのか?
松本氏は大株主でもあるのだろうか?
この加藤浩次氏の辞任撤回で
思いだされるのは
1978年の落語協会分裂騒動である。
落語協会分裂を主導したのは
六代目三遊亭圓生であった。
理想の第三の教会をというので
圓生を担いだのは
分裂騒動に加わったのは
七代橘屋圓蔵、古今亭志ん朝であった。
東京に四つある寄席の席亭は
第三の新協会を認めないというので
新協会は孤立した。
立川談志は脱退を撤回して
はやばやと協会に戻ってしまった。
その5年後の1983年に落語協会から
本当に脱退して
立川流をつくり、家元となる。
参議院議員になったのを
みるとわかるのだが、
談志は権力志向のある野心家で
権力握って好き勝手やりたい人なのだ。
今は弟子たちが活躍している。
加藤浩次氏は
このときの談志みたいである。
志ん朝師匠は寄席に出られなくなると
自分の弟子の修業の場がなくなるというので
説得されて協会に戻った。
圓生は面子があるので協会に戻らず,
圓生一門(協会に残ったさん生と好生は除く)と一番弟子の
圓楽一門は三遊協会となって
どさ周りの団体となってしまった。
稀代の名人圓生は千葉県で倒れて急死する。
五代目円楽一門は最初は師匠についていったが
師匠と師匠夫人と確執を起こして
円楽党を結成して、現在に至る。
落語協会預かりとなって
現在まで至る。
七代目圓生襲名問題は
ちょっと話題になった。
五代目圓楽の弟子の鳳楽が
七代目を襲名するという
直弟子がいるのに
孫弟子が継ぐのはおかしいと
直弟子の円丈師や円窓師が意を唱えた。
(序列からいうと円窓師だが
高齢である。)
落語協会分裂騒動でいちばん怪しかったのは
立川談志であろう。
加藤浩次氏は談志ほど
才能豊かではないが
談志と同じようなことを
しているなあと思います。
思いますですが。
感情にまかせてかんたんに辞めるとか
いわないほうがいいと思いますね。
完全に独立採算制で行けるのなら
ともかく。
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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