人間は一生のうちにどれくらいの本を読めるのか?
ということである。
作家の芥川龍之介が昔に計算したら
約1万冊という数字が出て、芥川は
それぐらいしか読めないのかと
がっかりしたらしい。
まあ好きな人は何冊も読むだろうし
読まない人は1冊もよまない。
本の内容にもよる。
たとえが古くて恐縮だが
80年代には赤川次郎氏の作品なら何冊も読めるという人もいた。
西村京太郎氏の作品も読みやすい文体である。
そういうのを狙っているのだろう。
書評の雑誌ですぐに休刊になった雑誌があったが、
その雑誌の記事で、生涯何冊読めるかということを
真面目に論じていた。
時間を可能な限り読書に費やしたとして
日本人(日本語の本なら)なら3万冊くらいは読めると、
あくまで理屈の上だが、結論付けていた。
そのかわりほかの趣味はいっさいなしである。
やはり猫は見に行きたいし、音楽も聴きたいし、
絵画もみたり描いたりしたい(部活は美術であった)し、
いろいろやりたいこともある。
生涯で1万冊くらいでいいとも思う。