みなさま寒い中いかがお過ごしでしょうか?
今日は冬至です。
私は毎年冬至のころになると
梶井基次郎の「冬の日」という短編小説を
読みます。
暗い内容です、肺結核の主人公があちこち
彷徨して歩くという話です。
表現が上手くて読ませる小説です。
梶井の親友の中谷孝雄は
「冬の蠅」と比べて、
この小説を評価していないようですが
私は好きな小説です。
梶井は東京時代には目黒と麻布に住んでいたので
なじみのある地名が出てくるのも好きな要因です。
青空文庫でも読めると思います。
完結していない作品ですが、最後のほうは
主人公がどこかへ行くところで終わっています。
書きかけの部分は全集にも収録されていませんし
青空文庫にも収録されていません。
この未収録の部分を読んだことがあります。
ちなみに梶井の別の作品の「交尾」も未完の
作品です。
最後の亀の部分が収録されていないですね。
寒い時に暗い話を読むのもいいかもしれません。
寒いところの話ではないですし。