SNOWLOGの日記

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バッハの『マタイ受難曲』を聴く。

 もう三連休も終わり、今日はクリスマスです。

クリスマスといえばバッハの『マタイ受難曲』でしょう。

 ヨハン・セバスチャン・バッハ

ドイツ生まれの作曲家で、バロック音楽では

イギリスのゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル

双璧といわれています。

ヘンデルが非宗教的な曲に傑作を残したの対して

バッハは宗教的な曲で傑作を残しました。

(昨日と似たような文章ですみません。)  

バッハの『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲ヘンデルの『メサイア

で三大オラトリオといわれます。

ヨハネ受難曲』の代わりにハイドンの『天地創造』をいれて

三大オラトリオとする場合もあるようです。

 バッハはドイツで信仰のあつい一族の代々音楽家の一家に生まれて

早くから才能を発揮して、非常に多作で1000曲以上の曲を

作曲しました。

作曲家が好き勝手に造りたい曲を

フリーで作曲ができる時代ではなかったので

バッハはもっぱら需要に応じて作曲していました。

葬式の曲なども多く作ったようで

葬式がないと収入がなくなるので、

最近、葬式ないなあと嘆いていたりしています。

 40代で『マタイ受難曲』を作曲しましたが、

これは非常にマタイ伝に忠実で、

キリストへのののしりなど瀆神的ではないかとおもわれる

くらいリアルです。

 音楽をつくっているというより、研究しているという

バッハは生真面目な性格であったとおもわれます。

 なぜか、数学の得意な人はなぜかバッハを好む傾向があるのか

わたしの知人の数学教師、数学者はバッハの作品が

好きな方が多いです。

  バッハは晩年に眼の病気になりまして、

名医といわれた眼医者に見てもらいましたが、

結局、目はさらに悪くなって失明してしまいます。

この眼医者はヘンデルの眼も診たようですが、

ヘンデルも失明してしまいました。

 バッハの生涯は最後は宮廷音楽長までのぼりつめ

妻や子供にも恵まれ、幸福な生涯でした。

 なかなか評価されないで、貴族から見放されて、

破産した人生多難なヘンデルとは違って

幸福な人生であったと思われるのは、

信仰心が強くまじめな性格であったからでしょう。

才能ももちろんありました。

音楽一家の系統に生まれたという

環境にも恵まれました。

 バッハは難しく、古い作曲家として

長く忘れ去られていましたが、

マタイ受難曲』はメンデルスゾーンによって19世紀に復活しました。

 気軽に聴けるという点では『メサイア』のほうがいいかもしれません。

 バッハとヘンデルの性格の違いにあるのでしょう。

 『マタイ受難曲』のほうが緻密な作品ですね。

 動画投稿サイトなどで聴くこともできるようです。

(わたしは、リヒターやクレンペラーのをCDで聴いていますが)

演奏は3時間前後の長い曲ですが、今夜時間があればどうぞ。

バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲

バッハ:マタイ受難曲(全曲)

バッハ:マタイ受難曲(全曲)