SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

土曜プレミアム、『ダークナイト』を視た。




 9月28日(土)に

地上波で『ダークナイト』を視た。

ヒース・レジャーは熱演で

名演といわれているが

個人的な感想は

長いというか持たれるとおもった。


 1989年の『バットマン』では

ジャック・ニコルソン

悪漢ジョーカーを演じた。

 ジョーカーという怪人物に

なる過程はいちおうは

描かれていた。

 こちらのジョーカーのほうが

ジョーカーになっていくというのは

腑に落ちる。


 本作はどうかというと

ジョーカーは突然現れた怪人・凶悪犯

という感じである。

 一応悲惨な生育環境から

そうなったというようなことを

ジョーカーはいう。


 1989年版では

ニコルソンは

スターだが演技は下手と

いう評価だが

このジョーカーはなかなかよかった。

 この『バットマン』は暗い、

時代劇(コミックからは50年たっていた)という評価を

されていたと記憶する

が、いちおうは勧善懲悪で通していた。


 『ダークナイト

はそうでもない。

 バットマン=ウエインも

通信傍受などかなり非合法なことを

やっていると思われる。

 それは治安のためである

という大義があるのだが。

演じているのはクリスチャン・ベールである

 『パブリック・エネミーズ』ではパービス捜査官を

演じている。

あまりはなさない感じであった。

ディリンジャ―と対照的な人物であるのと

アメリカ英語を話せないからだろう。



 善悪なんかはいつでも

いれ代わるって、そんな

映画をどこかで 

みたことがあったなあとおもったら

 1995年の『HEAT』を思い出した。

ダークナイト』の監督は

『HEAT』を参考にしているらしい。

銀行を襲撃するところは似ている。


ダークナイト』は2000年代の

特撮ヒーロー映画というよりは

90年代アクション映画風である。

 銃の扱いやアクションシーンは

似ているなあとおもう。


 好みの問題かもしれないが、

ダークナイト』はもたれる。

開始から1時間でも

だれがなにをするのか

何をしたいのかが

よくわからないし、

なにかどうも動かないのだ。

 病院のシーンも長すぎた。

ヒース・レジャーが役に入れ込みすぎていた。

名演であるとはおもうが、

もうすこしテンポよくできなかったのだろうか?


 1977年(日本公開は翌1978年)の

スター・ウォーズ』も

始まって30分くらい経たないと

何も起きない(お姫様が拉致されたりしてはいるが)し、

物語が動き出すのは

アレック・ギネスが出てくるあたりだ。


 特撮とCGだらけのアメコミヒーロー映画よりは

90年代アクション風が加わったほうがいいかなと思う。


 クリスチャン・ベール

バイス』のチェイニー氏の役

がいいとおもった。


『パブリックエネミーズ』『バイス』を

視ると

アメリカってヤクザな国なんだなあとおもう。

 まあ国連の常任理事国の5か国+日本、ドイツが

この7つの国以外の世界にとってヤクザな国なんだけれど。




最後まで読んでいただいて

ありがとうございます。