またも暗い話題となって
恐縮です。
19世紀末イギリスロンドンで起きた
女性連続殺人事件の
犯人が切り裂きジャック、
といってもこのジャックというのは
一般的な男性の呼称で、正体は不明でした。
犯人女性説もあって、その場合は
切り裂きジルとなっていたようです。
正体不明の人物でした。
1888年8月末から11月までの
切り裂きジャックの犯行であると
確定している事件の被害者の女性は5人。
この5人の他にも被害者がいるようです。
科学の力で犯人を特定する試みが
なされているようです。
真犯人が判明すれば
被害者もうかばれるでしょう。
現場の遺留品とともに
DNA解析が行われた結果
容疑者の一人だったポーランド出身の
理髪師アーロン・コスミンスキー
が犯人の切り裂きジャックではないかという
報道がありました。
しかし、今のところ決定的なものではないようです。
コスミンスキーは女性を憎んでおり
犯行に及んだと推理されています。
犯罪歴があり精神疾患もあり、
病院に入院しましたが
その後病院で亡くなりました。
切り裂きジャックの正体であるとされているのは
他にも法廷弁護士兼教師の
モンタギュー・ジョン・ドルイット(ドルイトとも)や
ロシア人医師のマイケル・オストログ が
有力な容疑者でした。
当時の捜査機関のトップのメルビル・マクノートン卿は
ドルイットが真犯人と思っていたようです。
イギリスの作家のコリン・ウイルソンや
アメリカの作家のトム・カレンも
断定はしていませんが、
ドルイットがもっとも容疑が濃い
といっています。
日本の作家・翻訳家の仁賀克雄氏も
トム・カレンの説が妥当であるといっていますね。
しかし、ドルイットは育ちがいい、
オックスフォード大卒です。
連続殺人事件を起こすでしょうか?
動機についてはよくわからないものですが
ドルイットのテムズ河への入水自殺の後で犯行が止んだので
有力な容疑者になっていますが、
この説はマクノートン卿の主観がかなり入っています。
コリン・ウィルソンは研究書を
書いていますね。
切り裂きジャックの人物像については
たいていの犯罪者がそうであるように
大胆不敵な怪人物などではなく
小心者であると推測しています。
19世紀末のイギリスの著名な作家に
コナン・ドイルがいますが
同時代に起きた切り裂きジャック犯行については
ほとんど言及していません。
ドイル本人はミステリ作家よりも歴史小説家として
評価されたかったので、
際物扱いされるをいやがって
何も言わなかったようです。
ただ女性に接近できるのは
女性か女装していた男性ではないか
と推理していたようです。
切り裂きジャックを扱った
フィクションは多いです。
ロバート・ブロックの小説は有名です。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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