SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

能登半島地震の集団避難から集団疎開を連想。

  能登半島地震で中学校が

避難場所になっているので

通学ができないので

中学生が他の場所に避難するようです。

 集団避難というと戦時中の集団疎開

連想します。

 戦時中の集団疎開を描いた小説が、小林信彦先生の

『冬の神話』です。

紙の本としては入手が難しいのですが、小林氏の代表作です。

 埼玉県の飯能市の寺に東京の子供たちが集団疎開する小説ですが

昭和19年内に食べ物をめぐる争いが子供たちの間で起きて、

人間関係がズタズタになっていく様を描いています。

 小林信彦氏のいいところは

感傷的に書かない、過剰に書かないところです。

東京出身の作家だからかなとも思いますが。

 今の世の中では食料をめぐる争いなども起きようも

ないとおもいますが、何が起きようとも何があろうとも

なんでも平和である日常は尊いものです。

 能登半島の中学生も無事に避難ができるとよいと

思います。

小林信彦『冬の神話』