SNOWLOGの日記

静かに地道に暮すことを目指します。X(旧Twitter)もやっています。

昨年の自殺者は2万1837人、2年ぶりに減少。

news.yahoo.co.jp

  暗い話のなかのちょっと明るい話。

自殺する人が減っているというのである。

 平成大不況のころは年間3万人が自殺していた。

あの時代に比べればいいほうなのだろう。

 それでも2万人の自殺は衝撃である。

街一つがなくなるくらいの人数である。

災害級のことである。

 自殺は男性のほうが多くて、50歳代の方が多い。

健康的な理由がいちばん多く、つぎに経済的な理由が続く。

 50代というのはミッドライフ・クライシスのいちばん後方の

年代ではないだろうか?

それまでできてきたことが思い通りにできなくなる、

いろいろとお金もかかる。それで悩んでというところだろうか?

親の介護もあったりと、何かと二進も三進もいかなくなる年代である。

 自殺する人は、うつ病など精神疾患を抱えている人も多そうである。

捕捉されている人だけをみれば、精神障がい者は女性のほうが多い、

400万人弱くらい障がいを持った方はいるが、その6割が女性である。

 自殺するのは男性が多いが、障がい者全体でみれば女性のほうが

多いということになる。

これはもちろん、精神疾患を患っているから必ずしも不幸とか

自殺にむすびつくということではない。

 障がいをもっていても、健常者と同様に生活されている人も

いらっしゃるということである。

病気の重い軽いや環境もあるだろう。

 ただ、自殺した人には精神疾患を抱える人が多いということである。

自殺と精神障がいの男女比は研究している人がいるかもしれない。


 自殺といって思い浮かべるのは

オーストリアの思想家、オットー・ワイニンガーである。

『性と性格』という本で女性を極端に差別して、20代で

自殺をした。

ワイニンガーが自殺を賛美していたのを

物の本で読んだことがあった。違う人かもしれない。


 社会学的アプローチを自殺に行ったのは

社会学者のエミール・デュルケムである。

 どういう境遇の人がどういう状況において自殺するかを

明らかにした。自殺対策に有効なのはこっちのほうだ。

 悩んだら相談したほうがいい。

人の死は一部の人間を除けば損失である。

2万人はめのくらむ数である。